祝日じゃないのに、休み。9月22日の正体と、11年ぶりの5連休

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9月のカレンダーを見ると、19日(土)から23日(水)まで5日続けて休みになっています。ところが真ん中の22日(火)だけ、祝日の名前がありません。敬老の日でも秋分の日でもないのに、なぜか休み。ここに気づくと、少し不思議な気持ちになります。

この記事では、9月22日が休みになる仕組みと、秋分の日が年によって動く理由をたどります。あわせて、日が短くなっていくこの時期に、5連休をどう使うかも考えてみます。

9月22日は「国民の休日」という名前の休み

祝日を定めている「国民の祝日に関する法律」には、祝日そのものとは別に、こんな条文があります。

「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日(『国民の祝日』でない日に限る。)は、休日とする。」(第3条第3項)

前の日と次の日の両方が祝日なら、あいだの平日も休みにする、という決まりです。2026年は9月21日が敬老の日、9月23日が秋分の日。挟まれた22日は、この条文によって自動的に休みになります。

祝日として名前がついているわけではないので、内閣府が公開している祝日の一覧にも「休日」とだけ記されています。この日は一般に「国民の休日」と呼ばれています。祝日の名前を持たないまま休みになる日は、この国民の休日と、祝日が日曜と重なったときの振替休日の2つだけです。

敬老の日は月曜に固定、秋分の日は動く

5連休が生まれるかどうかは、9月の2つの祝日の日付で決まります。この2つは、決まり方がまったく違います。

敬老の日は「9月の第3月曜日」と法律で決まっています。趣旨は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」こと。日付ではなく曜日で指定されているため、必ず月曜になり、土日と合わせて3連休になります。2026年は9月21日です。

いっぽう秋分の日は、日付が法律に書かれていません。趣旨は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」ことですが、いつになるかは天文現象で決まります。太陽の通り道である黄道と、地球の赤道を延長した天の赤道は、2か所で交わります。このうち、太陽が北側から南側へ渡っていくほうの交点が「秋分点」です。国立天文台の計算では、2026年の秋分は9月23日9時05分。この瞬間を含む日が、秋分の日になります。

天文現象が基準なので、日付は年によって前後します。近年は2012年・2016年・2020年・2024年と、うるう年に9月22日となりました。この日付が正式に決まるのは、前年2月の最初の官報に「暦要項」が載ったときです。それより前は、計算上の予測はできても正式には決まっていない状態が続きます。

だから、5連休は11年ぶり

5連休がそろう条件は、秋分の日が敬老の日のちょうど2日後に来ることです。敬老の日は9月15日から21日のあいだを動き、秋分の日は、いまの時期は9月22日か23日。この2つが2日差で並んだ年だけ、あいだの1日が休みになり、前の土日と合わせて5日つながります。

前回そろったのは2015年で、9月19日から23日までの5連休でした。今年は11年ぶりです。その前は2009年で、このときも日付は9月19日から23日でした。

惜しかったのが2020年です。この年は敬老の日が9月21日、秋分の日が9月22日。2日後ではなく翌日だったため、祝日が2日続いて土曜からの4連休となり、5日目には届きませんでした。

次にこの並びになりそうなのは2032年です。国立天文台の計算では、この年の秋分日は9月22日、敬老の日は9月20日。あいだの21日が休みになり、9月18日から22日までの5連休になる見込みです。ただし将来の秋分日はあくまで計算による予想で、正式に決まるのは前年2月の官報。2032年の分が確定するのは2031年2月です。

秋分の日、昼と夜は同じ長さではない

秋分の日は「昼と夜の長さが同じになる日」と説明されることがあります。でも実際に時刻を見ると、そうはなっていません。

国立天文台のこよみによると、2026年9月23日の東京は、日の出が5時29分、日の入りが17時37分。昼は12時間8分、夜は11時間52分で、昼のほうが16分長い計算になります。

ずれが生まれる理由は2つあります。ひとつは、日の出・日の入りが「太陽の上のふち(上辺)が地平線と重なる瞬間」と決められていること。太陽の中心で測るなら、日の出から日の入りまでと、日の入りから次の日の出までで、太陽が動く道のりは同じになります。ところが上辺を基準にするぶん、日の出は早まり、日の入りは遅くなります。

もうひとつは大気差です。地平線の近くにある天体は、大気を通る光が屈折するため、実際より少し浮き上がって見えます。日の出入りの計算では35分8秒角ぶん浮き上がるものとして扱われており、これも昼を長くする方向に働きます。太陽はまだ地平線の下にあるのに、私たちの目には昇って見えているわけです。

日の入りは、9月のひと月で42分早くなる

秋分の日を境に、昼と夜の長さは逆転していきます。数字で見ると、その進みかたは意外に速いものです。

東京の日の入りは、9月1日が18時09分、9月30日が17時27分。ひと月で42分早くなります。夏のあいだ、夕食後にまだ明るかった時間は、この連休のころにはもう暗くなっています。公園に出かけるなら、夕方の予定は17時前に切り上げるつもりでいると、慌てずにすみます。

この時期は、秋の彼岸とも重なります。2026年の彼岸入りは9月20日、中日が秋分の日の23日、明けが26日。連休の2日目からが、そのまま彼岸に重なります。お墓参りの前後に、近くの公園で少し歩く時間をとってみるのもよさそうです。

5連休を近場で過ごす3つのヒント

  • 夕方の予定は早めに切り上げる:日の入りは17時40分前後まで早まっています。明るいうちに公園を歩くなら16時台には着いておくとちょうどよく、帰り道も暗くならずに済みます。
  • 朝晩の冷え込みに一枚用意する:日中は汗ばむ日があっても、日が落ちると気温が下がります。羽織るものを持っていくと、夕方まで気持ちよく過ごせます。
  • 遠出をしない日をつくる:5日間すべてを予定で埋めると、休み明けに疲れが残ります。近所の公園を歩くだけの日を1日はさむと、連休の後半が楽になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 9月22日は祝日ですか?

祝日ではありません。前後を祝日に挟まれたことで休みになる「休日」で、一般に「国民の休日」と呼ばれます。国民の祝日に関する法律では、祝日そのものとは別の条文(第3条第3項)で定められています。

Q. 秋分の日はなぜ年によって日付が変わるのですか?

太陽が秋分点を通過する日という天文現象で決まっているためです。地球が太陽を一周する時間は365日ちょうどではないため、その瞬間は年ごとに少しずつずれます。いまの時期は9月22日か23日のどちらかですが、1979年には9月24日だった年もありました。日付は前年2月の最初の官報に載る「暦要項」で正式に決まります。

Q. 次に9月の5連休(シルバーウィーク)が来るのはいつですか?

国立天文台の計算をもとにすると、次は2032年の9月18日から22日までになる見込みです。敬老の日の3連休は毎年ありますが、5日つながるのはこの年です。ただし秋分の日が正式に決まるのは前年2月の官報なので、確定するのは2031年2月です。なお「シルバーウィーク」はこの連休の通称で、法律や公的な名称ではありません。

まとめ

9月22日が休みになるのは、両隣が祝日だからという、それだけの理由です。曜日で決まる敬老の日と、天体の動きで決まる秋分の日。性格の違う2つの祝日がたまたま2日差で並んだ年に、祝日の名前を持たない休みが1日生まれます。11年ぶりというのは、それだけ条件がそろいにくいということでもあります。

日が短くなり、朝晩の空気が変わっていく時期です。せっかくの5日間、遠くまで出かける日と、近所の緑をゆっくり歩く日を分けてみてはいかがでしょうか。

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