梅雨明けを待たずに、ユリは咲く。関東のユリの名所7選と2026年の見頃

関東甲信の梅雨明けは、平年で7月19日ごろ。まだもう少し先です。それでも梅雨の晴れ間をぬって、ひと足早く咲き始める夏の花があります。ユリです。手のひらほどの大輪を開き、近づくと甘く濃い香りが漂います。雨上がりの緑のなかで、その白や紅の花は遠くからでもよく目立ちます。
この記事では、関東でユリを楽しめる名所を7か所、2026年の見頃カレンダー付きで紹介します。駅から歩ける都心の無料スポットから、ゲレンデを埋めつくす400万輪まで。梅雨の終わりから夏の入口にかけての、お出かけ先選びに役立ててください。
2026年 関東のユリ見頃カレンダー
ユリは品種や標高によって見頃がずれ、6月上旬から8月中旬まで順番に楽しめます。早めに咲くスポットから、夏本番まで続くスポットまで並べました。
- 6月上旬〜7月上旬:日比谷公園(東京都千代田区)
- 6月中旬〜7月中旬:藤沢えびね・やまゆり園(神奈川県藤沢市)
- 6月下旬〜7月上旬:東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)
- 7月上旬〜中旬:大平野生植物園(茨城県利根町)
- 7月中旬〜下旬:国営武蔵丘陵森林公園・深谷グリーンパーク(ともに埼玉県)
- 7月中旬〜8月中旬:ハンターマウンテンゆりパーク(栃木県那須塩原市)
関東のユリの名所おすすめ7選
1. 日比谷公園(東京都千代田区)
都心のど真ん中で、しかも無料でユリに会える公園です。雲形池から霞門へ続く園路は「ユリロード」と呼ばれ、ヤマユリ・テッポウユリ・カノコユリなど約28品種、およそ1万3千株が植えられています。品種ごとに咲く時期をずらしてあるため、6月から7月にかけて長く楽しめるのが特徴です。オフィス街を抜けて入ると、ユリの甘い香りが出迎えてくれます。
- 所在地:東京都千代田区日比谷公園1-6
- アクセス:東京メトロ日比谷線・千代田線「日比谷」駅直結。「霞ケ関」駅からも徒歩すぐ
- 見頃時期:6月上旬〜7月上旬(品種により順次)
- 入場料:無料
- 規模:約28品種・約1万3千株(ユリロード)
2. 東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)
広い斜面を花畑にした、千葉のレジャースポットです。「カントリーガーデン」エリアに白・ピンク・黄・赤と色とりどりのユリ約6千株が群れて咲きます。見どころは高さ40メートルの観覧車。ゴンドラの上から花畑を見下ろすと、色の帯がうねるように広がって見えます。家族連れでも一日楽しめる場所です。
- 所在地:千葉県袖ケ浦市永吉419
- アクセス:館山自動車道「姉崎袖ケ浦IC」から約5分。JR内房線「袖ヶ浦」駅からバス約35分
- 見頃時期:6月下旬〜7月上旬
- 入場料:大人1,000円・小人500円(別途 駐車料1,000円)
- 規模:多品種・約6千株
3. 藤沢えびね・やまゆり園(神奈川県藤沢市)
市民ボランティアが里山を手入れしながら守っている、素朴な自然園です。木々のあいだの小道を歩くと、自生のヤマユリが山アジサイや山野草とともに迎えてくれます。ヤマユリは神奈川県の花。大輪を一株にいくつも下げ、林のなかに濃い香りを満たします。整備された花畑とは違う、山の表情のままのユリに会えます。
- 所在地:神奈川県藤沢市遠藤4580
- アクセス:「湘南台」駅などからバスで「慶應大学」下車、徒歩約8分
- 見頃時期:6月中旬〜7月中旬(開園は8月上旬まで)
- 入場料:大人300円
- 規模:ヤマユリほか山野草 約130種。雨・強風時は閉園の場合あり
4. 国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)
関東でも最大級の、ヤマユリの自生地です。園内には約1万株のヤマユリが自生し、見頃には3千株ほどが一斉に開きます。「やまゆりの小径」では、15センチを超える大輪が一株に何輪も連なる姿を間近で見られます。まれに斑点のない白い個体や紅筋の入った株も見つかり、無料のガイドツアーで見どころを教えてもらえます。
- 所在地:埼玉県比企郡滑川町山田1920
- アクセス:東武東上線「森林公園」駅からバス。関越道「東松山IC」から約10分
- 見頃時期:7月中旬〜下旬(最盛期は7月20日ごろ)
- 入場料:大人450円、中学生以下無料
- 規模:ヤマユリ自生、見頃に約3千株が開花
5. 深谷グリーンパーク アクアパラダイス・パティオ(埼玉県深谷市)
5色のユリを、色ごとに縦に植えてストライプ状に咲かせる花壇で知られます。赤・黄・白・ピンク・オレンジの8品種、約2万1千本が、まっすぐな帯になって並ぶ眺めは圧巻です。しかもユリの鑑賞は無料。8月中旬には球根の掘り取り体験も催され、咲き終えたあとも楽しみが続きます。
- 所在地:埼玉県深谷市樫合763
- アクセス:関越道「花園IC」から約15分。JR高崎線「深谷」駅から無料シャトルバス(土日祝・夏休み運行)約10分
- 見頃時期:7月中旬〜下旬
- 入場料:無料
- 規模:8品種・約2万1千本(5色のストライプ花壇)
6. 大平野生植物園(茨城県利根町)
人の手で植えた花畑ではなく、山の斜面に自生するヤマユリを地元のボランティアが守り、見頃に合わせて公開している名所です。見頃には「やまゆり祭り」が開かれ、斜面一面に野生のヤマユリが咲き広がります。受付で防虫スプレーを貸してくれるなど、運営の温かさも魅力です。にぎやかな観光地とは違う、静かなユリの時間が流れています。
- 所在地:茨城県北相馬郡利根町大平447
- アクセス:公共交通は不便なため車利用がおすすめ
- 見頃時期:7月上旬〜中旬(やまゆり祭りの日程は要確認)
- 入場料:無料(受付で任意の支援金を受付)
- 規模:ヤマユリ自生(山の斜面に群生)
7. ハンターマウンテンゆりパーク(栃木県那須塩原市)
東日本でも屈指の規模を誇る、スキー場のゲレンデを使ったゆりパークです。約3万坪の斜面に、スカシユリやカサブランカ系など約50種、およそ400万輪が咲きそろいます。見どころは全長約1キロのフラワーリフト。4人乗りのリフトに揺られながら、足もとに広がるユリの海を空中から見渡せます。標高が高いぶん、ほかより遅い夏まで楽しめます。
- 所在地:栃木県那須塩原市湯本塩原(ハンターマウンテン塩原内)
- アクセス:JR「那須塩原」駅から車で約1時間。公共交通は不便なため車利用がおすすめ
- 見頃時期:例年7月中旬〜8月中旬(グリーンシーズンは7月中旬オープン予定)
- 入場料:例年 大人1,000円・小人500円(フラワーリフト別途)。2026年の料金・開園日は公式で要確認
- 規模:約50種・約400万輪(約3万坪のゲレンデ)
ユリの名所を楽しむためのポイント
- 午前のうちに出かける:日が高くなる前は、暑さも人出もやわらぎます。梅雨明け前後は湿気で蒸し暑い日が多いので、朝の涼しい時間が快適です。
- 暑さと虫の対策を:開けた花畑では日差しを遮るものが少なく、自生地の林では蚊もいます。帽子・飲み物・虫よけがあると安心です。
- 香りと花粉に気をつける:ヤマユリは「ユリの女王」と呼ばれるほど香りが強い花です。一方でおしべの花粉は服につくと落ちにくいので、近づくときは少し注意してください。
- 花の向きを観察してみる:ユリは受粉を終えると、横向きだった花が上を向いて起き上がるといわれます。同じ株でも花ごとに向きが違うのは、そんな理由かもしれません。
- 開花状況と営業を公式で確認:見頃は年によって1〜2週間前後します。自生地は天候で閉園することもあり、大規模施設は2026年の開園日や料金が変わる場合があります。出かける前に各施設の公式サイトやSNSで確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 関東でユリを楽しめる時期はいつですか?
おおむね6月上旬から8月中旬です。都心の公園では6月から、ヤマユリの自生地は7月中旬ごろ、標高の高いゲレンデでは8月中旬まで見頃が続きます。スポットを選べば、夏のあいだ長く楽しめます。
Q. 入場無料で見られる場所はありますか?
あります。日比谷公園、深谷グリーンパーク アクアパラダイス・パティオ、大平野生植物園は無料で鑑賞できます。一方、東京ドイツ村やハンターマウンテンゆりパークなど入場料が必要な施設は、観覧車やフラワーリフトなど、ユリ以外の楽しみも充実しています。
Q. ヤマユリは、ふつうのユリと何が違うのですか?
ヤマユリは日本の山に古くから自生する在来種で、神奈川県の花にも選ばれています。直径15センチを超える大輪と、遠くまで届く甘く濃い香りが特徴で、「ユリの女王」とも呼ばれます。園芸品種とはまた違う、野趣のある美しさがあります。
まとめ
関東のユリは、都心の無料スポットから、里山の自生地、ゲレンデを埋める400万輪まで、6月から8月にかけて表情を変えながら楽しめます。梅雨の晴れ間や、明け始めた夏の一日に、大輪の香りをたどってみてください。
ミドリハッケンでは、関東の公園・緑地スポットを地図から探せます。ユリのほかにも、夏に楽しめる花や、涼しく過ごせる緑地をぜひ見つけてみてください。